たまたま文藝春秋を読んでいて、タイトルの2作品を読んだ。
どちらもビートルズの曲名だ。
そして『女のいない〜』はヘミングウェイの短編集のタイトル("Men without women")と同じだ。なんらかの関連はあるのだろうが、これはまだ私は読んでない。
村上春樹は好きな作家で、ほとんどの作品を読んでいる。
初めて読んだ時、日本の純文学の窮屈さがなくて、ほっとしたものだった。日本にもこんな作家がいたんだ!と新しい風に私は嬉しくなった。
女性と文学のK先生は、吉本ばななと村上春樹を目の敵にしていて、どこが良いのか盛んに私に質問したものだったが・・・作品の受けいれ方に年齢の壁はあるのだと思う。
さて、この二つの短編は、これからも時々連載されるのか知らないが、ある意味、アメリカの短編みたいで面白かった。意味深いとかなんたら価値を加えたくなったら、果たしてどうなのか分からないが、その世界と空気は楽しめたのだと思う。
レイモンド・カーヴァーに興味深い『ショートカッツ』("Short cuts")という作品があって、映画にもなっているが、それみたいに、このシリーズの人間模様がビートルズの曲とともにいずれはつながったら面白いと、密かに期待している。
両作品とも、個性的な『居そうも無いけれど居るかもしれない』登場人物が色彩を放っている。前者の家福が雇った運転手のみさきと後者の関西弁をしゃべる東京人の木樽だ。
その個性が妙に印象に残るのだが、もう少し作品が連載されて3作目などを読んでから、改めて書こう。
もう少し、何かを見つけたい。
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