2012年7月22日日曜日

『ラテンアメリカ十大小説』 木村榮一

岩波新書

この本はラテンアメリカの錚々たるお顔ぶれの作家と作品の案内書である。

今まで読みたいものをただ読んでいたので、色々な角度からバラバラにラテンアメリカの文学が入り込んでしまい、作家や時代や背景がごちゃごちゃしていた。頭の中を整理するのにとても役立つと思う。

木村さんは本当にたくさんのスペイン語の作品を訳しているかたなので、とても物知りでしかも作品を奥深く読んでいて楽しかった。私の読んだ中では『精霊たちの家』『黄色い雨』などがある。

10人の素晴らしいラテンアメリカの作家の紹介をしてくれているが、それぞれの個性と共通点が比較できるのでとても面白い。ただ外国で暮らしたことのある作家がほとんどなので、やはり海外を知ることは大事なのだろうなあ、と感じるが。

ラテンアメリカの独自の文学スタイルが何故産まれて来たか、『ブーム』は何故起こったか、そんなことが自分なりに肌で感じられるような気がします。

もっともっと作品を読んでその世界に入り込んで行こうと思っています。
自分的には、フリオ・コルタサルのあたりが好きです。

イザベル・アジェンデは、この夏の講座のテーマです。楽しみ、楽しみ・・・

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