2013年10月3日木曜日

認知症の特徴 〜衣類の順序編

以前にも何回かおばあさんの洋服の着方のめちゃくちゃさ奇妙な傾向について触れたことがあったが、いよいよ本格的になってきた。

認知症になると、着替えをいやがるとか、季節感が全くなくなるとかはよく聞くが、もう少し進むと順序が分からなくなるらしい。



かなり前から下着と上着の区別がつかない傾向は出ていたが、その頃は無地は下着で模様があると上着という分類になっていたようだ。

しかし最近は模様があっても、好きでないのは下着に化している。去年好きだったものが大嫌いになったり・・・

例えば渋い色合いの銀杏の模様のTシャツが半袖の下着で、その上に長袖の襟周りと袖口に割と豪華にレースの縁取りのある薄いリブ編みの下着用シャツを着て、それを洋服だと思い込んでいると考えて欲しい。

以前だったら、赤面しながら、やれやれ・・・と直してあげたものだが、最近では本人が気に入って着ているのならばいいか!と自分の母親ながらも何も言わずに大目にみている。
何度言っても通じないし、大概上にカーディガンを羽織るので、そんなには目立たないからだ。

しかし昨日は違った!
ギョ、ギョ、ギョ!(私はじぇじぇじぇ!ではない)
うっかり気が付かなかったが、前開きのレース編みの白いカーディガンの下に透けて見えるのは、何と『ブラジャーだった!!』洋服の上にブラをつけていたのだ。(ガックシ)

慌ててお部屋へ戻って良く見ると、
1.ピンクの半袖Tシャツ(下着のつもり)
2.白い半袖のサマーニット(洋服のつもり)
(ここまでは、どうにか受け入れられる)
3.その上にブラジャー(これは何のつもり?)

4.編み目の間から下の洋服がスケスケに見えるカーディガンを来ていた。
つまり洋服の上にブラをつけている異様な光景がまる見え!
(まるで怪しい店のショーウィンドウで、鞭を持って立っているおばあさん)

さすがに今回は見過ごす訳に行かず、着替えさせた。
そういえば何を買って行ってあげても、毎回信じられない程チグハグな着方をする。

本人曰く、
「ソラちゃん、何をどういうふうに着ていいのか分からないのよ・・・

順序を教えてあげたが、瞬間で忘れてしまうから、そろそろ洋服を着る手助けが必要な段階なのだろうか?

こうやって、できることが少しずつ減って、症状は少しずつ進んで行く。

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