黄斑円孔手術その⑦ 〜一年後の様子

今回の黄斑円孔に関して以下のことを書いてきました

1.加齢性黄斑変性だと思ったら硝子体黄斑牽引症候群だった　
2.黄斑円孔〜不思議な世界　
3.黄斑円孔手術その①　入院、手術、そしてうつ伏せ開始
4.黄斑円孔手術その②　これからが本番、うつ伏せ地獄！
5.黄斑円孔手術その③　退院後、視界と生活

6. 黄斑円孔手術その④　術後１ヶ月半視力

7.黄斑円孔手術その⑤　〜退院後２ヶ月検診、反対側の目も手術が必要！！

8.黄斑円孔手術その⑥　〜奇跡だ、硝子体が網膜から離れた！！
9. 黄斑円孔手術その⑦　〜一年後の様子
10.黄斑円孔手術その⑧　〜手術後２年目の様子
11.黄斑円孔手術その⑨　〜術後２年半の様子

12.黄斑円孔手術その後、 網膜剥離手術①　〜裂孔原生網膜剥離になってしまった！
13. 黄斑円孔手術その後、 網膜剥離手術②　〜原因
14. 黄斑円孔手術その後、網膜剥離手術③　〜術後１ヶ月以内の様子
15.網膜剥離再手術①　〜手術後１か月で再発！！　悪夢の日々

16.黄斑円孔その後、反対側の目の網膜剥離再手術②　〜再手術後１ヶ月、シリコンスポンジとシリコンオイル

17.網膜剥離再手術③、シリコンスポンジとシリコンオイル編　〜術後２ヶ月

18. 網膜剥離再手術④、シリコンスポンジとシリコンオイル編　〜オイル除去手術３日前
19. 網膜剥離再手術⑤、シリコンスポンジとシリコンオイル編　〜オイル除去手術と術後
20. 網膜剥離再手術⑥シリコンスポンジとシリコンオイル編　〜オイル除去手術１ヶ月後
21. 右眼の黄斑円孔と左眼の網膜剥離手術３回の記録　〜最後の手術から半年後

22. 黄斑円孔と網膜剥離の手術〜その後のまとめ

今回は９回目、その⑦で術後一年後の様子です。

昨年の１０月２８日に黄斑円孔の手術をしました。

右眼の網膜に穴が開いてしまい、見える世界が滅茶苦茶になる経験をしましたが、「一年かけて、少しずつ良くなっていきますよ」と医師から言われ、不便ながらもそれを信じてやってきました。そのとき、「良くならない人もいます。全く以て個人差があるので・・・」とも先生がおっしゃっていました。

私はどちらだったのでしょう？

私は両眼とも手術が必要だったのですが、その⑥でも書いているように、奇跡的に左眼の網膜と硝子体が離れてくれたお陰で、手術は右眼だけで済みました。

滅茶苦茶な視界に対する不安で気が滅入り、ほとんど失明のような気分になっていた自分から解放されたのです。『片目だけでも見えれば〜』と心底嬉しく思いました。

とても運が良かったです。

ですから、たとえ世界が歪んでいようが、壁の線がぐらぐらゆらゆらしていようが、人の顔がひょっとこになって認識できなくても、日によって視界が蜃気楼のようになろうが、光があること、何かが見える事の有り難さに感謝するばかりの毎日です。

あの恐怖を思ったら不平不満は言えません。

今日、検診に行ってまいりました。術後一年検診です。

矯正視力は（この意味が、今ひとつ老眼以外のメガネをかけない裸眼生活をしている私にはよく分からないのですが・・）両眼とも１．２になりました。（確かずっと、0.7くらいだったような気がしますが）

右眼はまだ表とにらめっこで、見えた瞬間に（本当に一瞬だけ見える）上とか下とか言うと、全部合っていたので、半年前よりずっと良くなっていると思います。

自分としては；

◎日常生活には困りません。

小さな不便その①　〜人の顔

家の中での作業中の不便はほとんどありませんが、テレビの人の顔が奇妙です。時々以前の記憶と違って、妙にバランスが悪く、中心がへこんだり、のっぺらぼうになって別人に見えます。

外出中に近所の人と出会っても、顔が分かりません。

夫の顔ですら、外で会うとかなり近くに来ても判別不能。

その②　〜光と左右の視力のアンバランス

外に出た途端、左右のアンバランスに戸惑います。

明るさが違います、ものの大きさが違います。右眼で見る方が大きく見えます。見え方が左右で異なります。視力の差がかなりあるのと、白内障の手術の影響と思われます。

光が眩しいです。ですから、外に出ると片目が麻痺したような感じにおそわれます。

夜の車の運転は、特にLEDライトがにじんでしまい、光の輪がたくさん見えて、とても運転が恐いです。ですから、暗くなっての運転は極力避けています。

その③　〜数字が分からない

一番困るのは、レシートや請求書、とにかく数字が分かりにくいです。

特に５、６、８、０　のあたりが、みな同じに見えて、老眼鏡をかけても角度を変えても、さらにルーペを持って来ても、見えにくいです。（大きくてはっきりした文字ならば大丈夫です）あとはアルファベットの a,c,e,o あたりです。単語の意味が分からなくて、よく見たら読み違い〜ということがしばしばです。

これは、やはり真ん中の穴のせいでしょう。

先生も穴の開いたところはどうしても治りが遅く、治らない事もあります。とおっしゃっていました。

見ようとして焦点を合わせようとすると余計紗がかかってしまいます。

これらのことは、脳のお陰で、大分修正されてきていると思いますが、なかなか大変です。慣れだけの問題ではないためでしょう。

次は、６ヶ月後、来年の四月の検診です。

どれくらい回復しているか楽しみです。