2017年6月11日日曜日

12.黄斑円孔手術その後、反対側の目の網膜剥離手術① 〜裂孔原生網膜剥離になってしまった!

右眼の黄斑円孔に関して以下のことを書いてきました。
しかし続いて、左眼の網膜剥離の手術をすることになってしまいました!

術後2年半を迎え手術をした右眼はかなり自分の視力として慣れてきたのですが、左眼の調子が今ひとつでした。

左眼も網膜が引っ張られていたので黄斑円孔の手術予定でしたが、下記の 8.番 で述べているように奇跡的に網膜が硝子体から離れてくれたので、手術を必要としなくなったのでした。

そんな矢先、先月5月27日に突然網膜剥離になってしまいました。
裂孔原生網膜剥離、という病気で、網膜に何らかの原因で孔ができてしまい、その裂け目から硝子体の水分が入り込み、網膜が剥がれてしまったのです。

今回から、黄斑円孔のその後と一緒に、その網膜剥離についても書き加えていこうと思います。

1.加齢性黄斑変性だと思ったら硝子体黄斑牽引症候群だった 
2.黄斑円孔〜不思議な世界 
3.黄斑円孔手術その① 入院、手術、そしてうつ伏せ開始
4.黄斑円孔手術その② これからが本番、うつ伏せ地獄!
5.黄斑円孔手術その③ 退院後、視界と生活
6. 黄斑円孔手術その④ 術後1ヶ月半視力
7.黄斑円孔手術その⑤ 〜退院後2ヶ月検診、反対側の目も手術が必要!!
8. 黄斑円孔手術その⑥ 〜奇跡だ〜、硝子体が網膜から離れた!!
9. 黄斑円孔手術その⑦ 〜一年後の様子
10. 黄斑円孔手術その⑧ 〜術後2年目の様子
11.黄斑円孔手術その⑨ 〜術後2年半の様子

12. 黄斑円孔その後、反対側の目の網膜剥離手術① 〜裂孔原生網膜剥離になってしまった!

13. 黄斑円孔手術その後、 反対側の目の網膜剥離手術② 〜今回の原因

14. 黄斑円孔手術その後、反対側の目の網膜剥離手術③ 〜術後1ヶ月以内の様子
15.黄斑円孔その後、反対側の目の網膜剥離再手術① 〜手術後1か月で再発!! 悪夢の日々


16.黄斑円孔その後、反対側の目の網膜剥離再手術② 〜再手術後1ヶ月、シリコンスポンジとシリコンオイル

17.網膜剥離再手術③、シリコンスポンジとシリコンオイル編 〜術後2ヶ月
18. 網膜剥離再手術④、シリコンスポンジとシリコンオイル編 〜オイル除去手術3日前
19. 網膜剥離再手術⑤、シリコンスポンジとシリコンオイル編 〜オイル除去手術と術後
20. 網膜剥離再手術⑥シリコンスポンジとシリコンオイル編 〜オイル除去手術1ヶ月後
21. 右眼の黄斑円孔と左眼の網膜剥離手術3回の記録 〜最後の手術から半年後


今回はそのシリーズ12回目で、網膜剥離の手術についてです。


5月27日は土曜日でした。
1週間ほど前に、奇妙な光が目の中に見えました。私は閃輝暗点の症状がよく出るので、最初はその光かと思いましたが、どうも光の種類が違って・・・奇妙でした。
その後数回光を見ましたが、閃輝暗点はきっかり30分で消えるのに、その光はそのような規則性はありませんでした。

前日、犬の散歩に出ると、左眼の上の方に、雲が下りてきたような感じがしました。ちょうどものもらいが出来た時にその膨らみで視界を妨げる影のようなものでした。まっすぐの視線だとそのひさしみたいなのが見えるのですが、眼球を上に回すと消えました。

以前にもそんな影が見えて視界が変になったことがあったのですが、翌日は消えていたので、しばらく様子を見ることにしました。

翌朝、つまり27日の朝ですが、目覚めても視界にやはり影がありましたので、すぐに眼科に行きました。K病院はとても混んでいて、予約がないと何時間待たされるかわからないので、黄斑円孔の時にお世話になった病院へとえりあえず行って、先生の判断を乞うことにしました。

「網膜剥離が始まっています、すぐに連絡を取るのでK病院へ行きなさい」そう言って、先生はタクシーまで呼んでくださり、私はK病院へ向かいました。
先生は、「そのまま手術になるかもしれませんから、覚悟して」とおっしゃっていました。

まさかと思いながら病院へ行くと、大変特殊な網膜剥離で、すぐに緊急入院、緊急時手術の必要があり、そのまま入院になり、その日の夜間、10時からの手術になったのです。

何の準備もしてないので、大変な入院になりました。夫はパジャマすらどこにあるのかわからない人ですから・・・
しかも犬はいるし・・・誰がご飯をあげて、散歩してくれるの〜〜??
しかし選択の余地は全くありませんでした。

今は、この病院では網膜剥離は90%以上の治る可能性があるそうです。しかし、私のは位置がとても難しいところで、かなり完治の可能性は低くなるそうです。
奥の方であまり例を見ない位置なので、ガスを入れてもそこに圧をかけられる姿勢はただのうつ伏せではなく、むしろ逆立ちをしているのが最も理想的と言えるほどの位置なのだそうで、うつぶせの時も、もしも座っていたとしたら頭がぐっと下がって膝につくくらい折り曲げないといけない位置でした。
しかも剥がれる確率は高く、再手術も頭に入れておかないといけないということでした。

その姿勢を保つのは至難の技でしたので、とにかく心してできるだけ長くうつ伏せを〜と指示を受けました。

手術:
夜10時からの手術でしたので、ちょっと緊張しました。空いている手術室ということで車椅子で運ばれている時に倉庫の片隅でやるのかと思ったほどでした。

黄斑円孔で一度硝子体手術はしているので、なんとなく全体はつかめていましたが、少し異なるところもありました。

その過程は、硝子体の水を抜いて、孔の部分をレーザーで焼いて穴を塞ぎ、ガスを注入する。その間に、のちに必ず起きるので白内障の手術も同時にする。部分麻酔で約2時間強
の手術でした。

黄斑円孔の時には記憶がないのですが、印象深かったのは左眼の内部で起きていることがすべて見えたことです。網膜に映っているのでしょうか? すごく驚いて、これが目の中で行われていると思ったらとても恐かったです。もし前の手術でも同じように見えていたのでしたら、なぜ自分のブログに記録がないのか?硝子体手術とはいえ、別物なのか?

まるで宇宙空間に浮いているようなペースで物事が動いていきます。宇宙服を着て、ポンポンとスローモーションで動いているような感覚で、いろいろな器具が目の中に登場します。紐の付いた鉗子みたいなものが何かを取ったり、据付たり、掃除したり、吸い取ったり、洗ったり、注入したり・・・工事している感じです。

見たことのない世界で、地球上にはない景色が眼の中にあるのです。とても不思議で貴重な体験でした。これを見ていると人生観が変わるかもしれません。

痛みを感じて瞬きしたくなります。
一度、「痛いです」と言いました。
一度、先生に「動かないで!」と注意されました。

部屋に戻ったのは、翌日12時半頃になっていました。
黄斑円孔の時よりもずいぶん長く感じました。

Happy Birthday! 

何と私の誕生日は手術台の上で真夜中に迎え、病室に戻り即うつ伏せ開始でした。
こんな時に言う台詞ですよね  ”なんてこった!”  

続きは、改めて・・


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